自転車は軽車両。高齢者の運転で気をつけてほしいこと

◆坂の多い住宅地では周りの注意も必要◆

前回、「高齢者の電動自転車運転 非常に危ないです」という記事で、筆者が実際目にしたことをご紹介した。
「そうそう!そんな運転見たことある!」という方もいたかもしれない。
ヨロヨロと突っ込んでくるかもしれないし、いつ車両ごと倒れてくるかもわからないから、小さい子を連れて歩いている方には気をつけてほしい。

「自転車は軽車両です。罰則もあります。」という記事を筆者は以前書いたのだが、私が目にした光景も自分の都合に合わせて、自動車の動きにしたり歩行者の動きにしたりする自転車運転だった。
年配の女性で、車の運転免許を持っていないと、想像がつかないのかもしれない。
「自分は年をとっているから、車道では危ない…」などと思っている可能性もある。

東京、神奈川では交通量が多く歩道が狭い道が多い。古い町では高齢化も進んで、とても住みにくい状態になっているかもしれない。
神奈川県内は坂の多い住宅地も多く、電動自転車をよく見かけるようになった。高齢者が運転する場合は自身の認知機能や反射神経がそのスピードや車両の重さにマッチしているか、周りの人が見てあげることも大切だと感じた一件だった。

自転車に乗る高齢男性

◆認知症と自転車◆

そんな出来事で思い出しことがある。
筆者の祖父が認知症初期の頃、現役を引退してまだまだ元気だった頃に家族が買い与えた電動自転車にサッと乗っていなくなったことがあった。

車通りの少ないさびれた町だが、側溝の蓋がなかったり、すぐそばに大きな河川のある山あいの田舎町。少し行けば、片側2車線の幹線道路に出る。事故を起こすことは簡単に想像できたので、自転車はすぐに処分した。

足腰が強い認知症の高齢者は、それでなくてもどこまでも行ってしまう。GPSがついていようがいまいが関係なく、事故に巻き込まれたり、転倒して警察沙汰になることも多い。

悲しい出来事が起こらないように… 
やはり、周囲の人間が気をつけなければいけないことも忘れないでおこう。

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